なぜ反抗期はおきるのか
自分の経験であり、サンプル数1ということで参考程度の日記として読んでほしい。
日頃から高校、浪人生のこどもに対してどこの大学を目指しているのか自分では気が付かないうちにしつこく聞いていた。その問いに明確な回答がないため、しつこさが増したのであろう、ついに子供たちの堪忍袋の緒が切れ議論以上のいい争いになった。
その時、自分のあさはかさに気づいた。こう言ってはなんだが、子供たちは明確な反抗期もなく育っていた。というか、自分に口答えしないこと、反社会的なことをしないことが反抗期がないことだと勝手に思っていたのだ。
だが、先日の言い争いによりこれが一種の反抗期なんだろうなぁと思った。
親としては、子供の言うことを可能な限り尊重してきたと思っていたが、その距離感が完全なものではなかったのだ。
子供は親が思っている以上に距離をとっている。それは、これから社会に出るための訓練だと思う。それなのに、親は子供のためを思ってとか言って、子供をコントロールしようとする。親は子供が思っている距離より短いところに子供がいると思っている。そもそも、それが間違いだ。親が思っている距離は社会に先に出ているというエゴが生み出しているものに過ぎない。確かに、親は社会に先に出ているかもしれないが、社会のほんの1部分しか知らない。子供はするどく察知しており、親がグダグダ言っているが、他にも無数の生き方があるということを知っており、親が自分の価値観を押し付けようとしていることも知っている。
うちはその距離が理想の距離に近かったため、目立った反抗期はないように見えたが、子供たちは心の中で親に対して感謝しつつも、うざったい気持ちを持っていたのであろう。
親が思っている距離と子供が思っている距離との乖離が大きい場合
だいたい、親がいつまでも自分の子供だと思ってこどもをコントロールしようとするとさまざまな問題行動を子供は起こすようになる。
子供だって本当はそんなことをしたくないのに、親を困らせてやろうというだけで自分の人生を台無しにする。それが、親への復讐だと思ってしまう。
自分の知り合いに、地元では知らない人のいない大企業のお嬢様がいた。中学までは親の言うことをよく聞き、都内でもトップの高校に入学した。しかし、親はその子を干渉しすぎて、友達関係にまで口を出すようになり、結局その子は友達ができないといった理由で退学してしまった。そして、その子は一番親が困ることは何かを考えソープ嬢になった。(少なくとも自分はソープ嬢に何の偏見もないが)
確かに、親は困り果てたらしい、だが、その子はその後何年もいやな思いをしながらその他反社会的なことを行い警察に捕まり親の顔をつぶしてきた。
親のせいで、自分の人生が狂ってしまった悲しい出来事だ。
反抗期が起きないのは心配!?
結局、なぜ子供は反抗するのかを考えれば、反抗期のない子供がいても心配することはないのだ。親の育て方、親と子供の距離感をしっかり保って徐々に距離を長くとっていけば反抗期を起こさない子供が育つ。
逆に、いつまでも小さいころの子供を育てるように育ててしまうと、子供はそうじゃない。何偉そうなことを言っているんだと親に反抗する。
どう育てればいいのか
まずは、過干渉をやめる。放任主義ではなく、子供のことをさりげなく常に観察し、困ったことがあると相談してきたら、自分の意見を押し付けるのではなく、自分はこう思うよ。程度に感想をいうぐらいい。後は、子供が自分の考えで解決していくものだ。
それが、結局将来の自立につながるのではなかろうか。