柔道バルセロナオリンピック金メダリストの古賀稔彦さんが亡くなった。
まだまだ若い。これから後進の育成で、どんどん金メダリストを輩出してほしかったのだが。。。。。
まさに太く短い人生とはこのことだろう。
バルセロナオリンピックでは怪我に打ち勝ち、見事金メダルを獲得した。これは自分だけのメダルではなかった。本番前の乱取りで怪我をさせてしまった吉田秀彦の存在が大きかったのだと思う。自分が負けたら、吉田が後悔するとの一心で頑張ったのだろう。
実は自分はその後、古賀がアトランタで銀メダルを取ったことを知らなかった。
相手に反則負け寸前まで追い込みながら、最後に並ばれ判定負けをくらった試合だった。
古賀が当時を回想していた場面がTVで放映されていた。
あと一歩だ。ということで、守りに入ってしまったとのこと。
「あの古賀でさせそう思ってしまうのか」と人間の弱さというか、古賀も人間なんだなぁと思った瞬間であった。
TVを見ながらふと思った。人生で大切なこと。
それは、今現在与えられている自分の能力や環境を最大現に生かして生きていくことではないかと。
バルセロナで、古賀が一番欲しかったのは万全な体調ではなかったか。しかし、それがかなわなかったが、痛み止めの注射を打ちながら、強いメンタルを持ち、一試合一試合必死に戦ったおかげで金メダルをとれた。
アトランタでは、その一番欲しかった万全な体調だったにもかかわらず、逃げてしまって銀メダルに終わってしまった。この2つの経験がその後の後進の育成に大変役立っているのではないかと思う。
古賀選手は偉大だ。
亡くなった後にも、人生を考えさせてくれる存在だったのだから。
ご冥福をお祈りいたします。
天国から東京オリンピックの日本柔道を見守ってください。