銀行、航空、東証などなど停止することが絶対許されないシステムがどんどん多くなっている。とはいえ、システムを作るのは人間、完璧な人間などいるはずもなく、システムも完璧とはいえない。事実、しょっちゅうこれらのシステムが停止してしまっているのが現状だ。
特に、年初、年度初めに動作するように設計されているシステムは、テストはしてはいるものの正直その時を迎えなければわからないというのが実情だ。
もう２0年以上も前になるが、2000年問題というものがあった。
これは、当時というかコンピュータ創設時、メモリ、外部記憶装置が今のように潤沢で無い時代に作成されたシステムは、下２桁で年号を管理していたため、2000年を1900年等と判断し、誤動作をしてしまう可能性があった。それを2000年問題としてIT業界でははらはらどきどきし、関係者だけではなくIT業界に携わっていない人を含め2000年を迎えるにあたりびくびくしていたものだ。もちろん、考えられるシステムは対応策をとっていたが、如何せんすべてのシステムを把握していないこと、また対応したと思っているシステムでも対応漏れがあるかもしれないということで安心などできなかった。
結局、電気、ガス、水道などのインフラや防衛、金融、航空のシステムなど特に大きなトラブルもなく2000年問題をクリアした思い出がある。
とはいえ、明日は2021年4月1日の年度初め、何も起こらないよう祈るだけだ。
エイプリルフールってのも皮肉なものだが。。。。。
