現在は科学の時代だ。スポーツでも科学的な分析により勝利を目指している点があるのは確かに認める。
だが、思い出してほしい。ドーハの悲劇。ロスタイム日本に隙はなかったか。絶対あったはずだ。ラグビーW杯、日本×南アフリカ。南アフリカは日本のことは全く眼中になかったはずだ。日本は徹底的に南アフリカのことを研究したが、最後の最後に勝利をつかんだのは勝利への執念だった。ロシアW杯。日本は予選リーグ突破も危ぶまれていたが、結局、ベスト16に入り、優勝候補のベルギーをあと一歩のところまで苦しめた。
いい意味でも、悪い意味でも日本の勝利への執念の結果が出た。
要は、勝つまで気を抜くなというのは当たり前で、勝った後のインタビューまでを勝利としてイメージせねばならない。もう少しで勝てると思った瞬間にするっと勝利は逃げてしまうのだ。
カタールW杯。意外に今回がベスト8の最大のチャンスではなかろうか。いや、ベスト4まで行くかもしれない。