好きなシリーズもの

お題「好きなシリーズもの」

といえば、ブラックジャックだ。手塚治虫先生の名作の１つだ。全巻何度読み返したことか。父親が浮気をして他の女を作り、この世で唯一無二愛している人である母親をずさんな爆弾処理班のおかげで、亡くしてしまう、と同時に自分も瀕死の重傷を負い、名医である本間先生のおかげで、助かり自分も医者を目指す物語だ。

とはいえ、子供における傷は深く、医師免許を持たず、腕は正解一だが、その分、大金をふんだくるという、一見ひねくれもののように見える。

しかし、弱いものの見方であり、理不尽なもの、強いものにはめっぽう敵意を向けるといった本当に愛のある医者として物語は進んでいく。

手塚先生のすごいところは、鉄腕アトムらに代表される、未来を予想する力だ。ブラックジャックにも未来のAI医療の物語がある。AIも完全ではなく。人間のような嫉妬心をもった、というかAIも人間と同じように心があり、情けもあるような物語としてかかれている。今、AIについていろいろ議論されているが、手塚先生の考えているAIが本当のAIとして世に送り出され、AIの問題が浮き彫りにされるような気がしてならない。

とにかく、人生そのものを考えさせられる。人間の愚かさを見事に描いている。

名作中の名作だ。

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