大規模システム開発
の続きとなる、大規模システム開発について述べよう。
大規模システム開発とは、社会のさまざまなインフラのうち全国的、世界的に使用されているものだ。例えば、先日不具合を出してしまったが、東証のシステム(個人的には仕方ないと思っている)、金融システム(ATMとか)、航空システム(JAL、ANAとか)、ちょっとマニアックになるが防衛システム、警察のシステム等々だ。
だいたいこれらのシステムは一部上場の大企業が受注し、要件定義、設計、開発、テスト、納入といっただいたいの流れでプロジェクトは進んでいく。(詳しくはこれまた後程ブログする予定。また、ググればいくらでも素晴らしい情報が出てきます)
要件定義、設計はプライムといわれる受注した大企業が行うが、実態は、請負会社が行う。というより、昔は大企業がきちんと内製化されており、上記のプロジェクトを受注した大企業及びその子会社で行うことができたが、バブルがはじけてから、子会社の下請け(受注会社の孫請け企業)が行うことが多くなってきた。
こういってはなんだが、孫請け企業にも優秀な人はいるが、プログラム開発に向いていない人も大勢いる。これが、近年のシステム不具合の一要因になっている。
大規模システム開発の天国と地獄
大規模システム開発の登場人物としておおよそ以下の要員で開発は進む。
1.偉い人・・・プロジェクトの対外的な責任者でプロジェクトマネージャなどを叱
咤激励する(うまくプロジェクトが進まない時はプロジェクトマネ
ージャーをいじめる) 部長級以上 ストレス度 ★★★
2.プロジェクトマネージャー・・・プロジェクトの成否はこの人にかかっている。
部長、課長級 ストレス度 ★★★★★
3.プロジェクトリーダー・・・ハードウェア、ソフトウェアなど現場のリーダー
課長級、係長級 ストレス度 ★★★★(★)
4.開発者・・・設計、プログラム作成、テストなど製品を作る人
この人たちが優秀であれば、上記1~3の人は左うちわ、逆に無能
ならば、3の人が日々苦労し、2の人は2,3日に1回苦労し、1
の人は怒る 請負会社 ストレス度 ★★★
一応ストレス度を★であらわしたが、みんなそれぞれ大変だ。
ただ、4の開発者は人数が多いため一人にかかるストレスとしてはちょっと軽減されると思っている。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの実質的な責任者と言う意味では大変だが、j自分で体験してみるとプロジェクトリーダーが大変だった。開発者のマインドをまとめなければならないし、上からの圧もすごく、現場の責任者ということで、顧客からも責められるといった3重苦のためだ。
みんなが1度は通る道だが、早く1の偉い人になれば、何度もプロジェクトマネージャーやらリーダーやらやらなくて済むからである。
給料は2の次とか変なプライドがなく、技術力向上が好きな人であれば、わざわざ、1~3の人にならず、開発者として勤めるのも手だと思う。
最後に行っておくが、これが正解ではないと思う。あくまでも、自分の経験や自分がかかわってきたシステムの範疇でいっていることなので、細かな点では異なると思うし、自分目線のため異なる考えを持っている人もいるので、あくまでも参考に・・・・・