小さいころ隣の家によく吠える犬がいた。だれにでも吠える。小さな自分は怖かった。鎖につながれていたので、吠えられても近くにいかなければよかったのだが、野球などで遊んでいると、たまーに、その犬の行動範囲にボールがいくときがある。そうなると、ジエンドで野球は終わりとなっていた。
ところが、突然ある時から自分の母親には吠えなくなっていた。むしろ、なついていたようだった。その時から野球をしていてボールが犬の行動範囲に入ったら自分の母親にとってもらっていた。犬はおとなしいものだった。
不思議に思い、なんであの犬急にお母さんに吠えなくなったの？と聞いてみた。すると、へーというような答えが返ってきた。ある日、雪かきをしているときその犬が近くにいるとは気づかず、スコップがおもいっきりその犬に当たったそうだ。もちろん、犬は痛さでキャンキャンわめいていたそうだが、それ以来、自分の母親になつくというか怖くて吠えられなくなったんだと思うとのこと。
人間でいえばDVなのでわざとそうすることはお勧めできないが、もっと平和的に犬と仲良くすることができる方法があるようだ。犬は自分より下とみなした人間に吠えるようになる。（自分の母親の事件からこれは納得できる）ただ、この関係を逆転するのはかなり難しい。同様に、犬を怖がって動きがぎこちなくなる人も犬は自分より下だと敏感に察知するそうだ。
そのため、自然体でいくと意外に！？犬と仲良くなれるという研究があるようだ。
確かに唯一大の犬好きの友達はその犬に吠えられなかった覚えがある。
