自分はじーちゃんの影響でプロレスが好きになった。かれこれ35年も前のことだ。
始めてみたプロレスは当時土曜8時のゴールデンタイムに日テレで放映されていた全日本プロレスだった。じーちゃんのうちに泊まったことでそういった機会に出会えたが、当時ちびっ子たちは8時だよ全員集合を見ていた時代で、自分も同じだった。とはいえ、じーちゃんの楽しみを奪うこともかわいそうなので今週だけはしょうがないかぐらいの気持ちで見ていた。(当時は家庭用ビデオなんてない時代)
衝撃だった。ブッチャーVSデストロイヤーでのブッチャーの火炎攻撃。のたうち回るデストロイヤー。その後のメインエベントは馬場・鶴田VS大木金太郎・キムドクのインタータッグ選手権。今でいう、日韓戦だ。その試合で、大木金太郎は頭に包帯を巻いていた。それなのに、馬場・鶴田にヘッドバッド攻撃。頭にけがを負っているはずなのに大丈夫かいなと思いながら、これまたプロレスラーってすごいと思った瞬間だった。(実際、韓国で交通事故に遭い1か月の重傷だったそうだ)試合はこの執念が実り、馬場・鶴田組の反則を誘いインタータッグ奪取した記憶がある。
今では、派手に見えるが相手に怪我をさせないような巧妙な仕組みがあったと考えられるが、当時はとんでもない人たちだと思ったものだ。(実際、トレーニングをしているとんでもない人たちだが)
前置きが長くなってしまったが、プロレスは確かにアングルというシナリオがある。どっちが勝つか負けるかは最初から決まっており、どういった試合をするかなども話合われている。だから八百長だってのは浅はかな考えだ。
TVドラマはどうだろう。国民的番組、水戸黄門だって、最後はお決まりのセリフで勝負がつくではないか。要は、プロレスは鍛えた男たち(女子プロもあるので男女)が一般の人たちでは到底まねできない(真似して怪我したり、命を落とす人もいた)技を繰り出し、受け、勝敗を決する。戦いのドラマなのである。
ほぼ勝敗がわかっていても、試合が面白ければ八百長なんてことも忘れプロレスを見てしまうのだ。
プロレスを真剣勝負だと何十年も信じていた自分が事実を知ったときは、ショックだったが、よく考えたら。。。。。ただ、それだけだった。